ガスクロマトグラフィー - カラムとは?
液体クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィー装置は、カラムなしでは機能しません。
液体クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィーは両方とも、サンプルを個々の化学成分に分離することでそのサンプルを分析します。カラムは特殊な化学物質が充填されている長い配管で、分離を行う装置に取り付けられるものです。このプロセスにはカラムが必要となります。サンプルが配管を通過する際に、特定の成分が配管の内側に「くっつく」ことで化合物が分離され、より遅い速度でカラムを流れます。
通常、クロマトグラフィー装置のカラムは、上図のようなコイル状の長い配管です
数十年前に使用されていた初期の頃のカラムは、ガラスか鋼製でしたが、ガラスは非常に壊れやすく、鋼は一部の検体と反応する可能性があります。1979年、Hewlett-Packard(ヒューレット・パッカード)が溶融シリカキャピラリーカラムを製造したことで状況が変化しました。これは、ガラスのように不活性ですが、はるかに壊れにくいという利点があります。堅牢で良好な結果をもたらすこの溶融シリカカラムのお陰で、ガスクロマトグラフィーが主流の実験技術として採用されるようになったのです。
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